街路樹が色つき落葉の時期となり、辺りには金木犀の匂いが漂ってます。
「美味しい梨だ」「とっても美味しい梨だ」「今まで食べた梨で最高のうまさだ」等と相手側に伝える言い方があるが、最近気になるフレーズがある「めちゃくちゃ、美味しい梨だ」または「めちゃめちゃ美味しい」「むちゃくちゃ、美味しい」との表現だ。
「滅茶苦茶」や「無茶苦茶」を広辞苑で調べると①秩序・道理などがひどく乱れていたり統一がとれていなかったりするさま。「順番が滅茶苦茶だ」②程度が非常に大きいさま。「滅茶苦茶に負ける」 などとある。
非常に大きいさまを表す言葉を使うのだろうが、原語は「道理が乱れているさま」だから否定語の分野に属すると思っているので、会話の中では小生には何となく抵抗感がある。
タレントや芸人がMCをやり始めてから、芸人間で通用していた遊び言葉が日本語を変な方向に誘導していないか?心配になる。かつての司会者は専門のアナウンサーで構成されていて、立派な職業の分野だった。尊敬語や謙譲語などを学び、全国的な共通語で話されて神聖な領域と思うほどプロの領域であった。それが、関西系お笑いの方々に浸食され、「面白ければ、視聴率が取れればそれで良い」と言う風潮になってはいないか。
飲食店を紹介するレポートも、最近ではアナウンサーが口いっぱい食べながら「おいしい」などとレポすることが当たり前の時代だ。小生の子供の頃は、食事は大事な時間であり口に物を入れてお話することは、はしたない事であって、家でも学校でも注意されてきた。可愛いアナウンサーの皆様ご注意あれ、はしたない仕草と思っている人は多いと思いますよ。言葉やしぐさが乱れています。
そういえば昔ラジオの万才で聞いていた
花菱アチャコの流行語で、人間関係や世間を皮肉った言葉が「滅茶苦茶でごじゃりまするがな!」だった。