郡山市民は、この道を三春街道とか288(ニーパッパ)または(にぃぱっぱ)と呼ぶ。郡山市富久山町から双葉町までの国道288号線のことだ。市民は「俺の家はニーパッパの日東紡と東線(磐越東線)の間だぞぃ」と言うように馴染みの街道である。今では考えられないが、昔は日東紡からの臭いがきつく息を止めて走った街道だ。
2016年(平成28年)4月1日から4号バイパス(日和田町から安積町)通称「あさか野バイパス」が新しく4号線に昇格(?)した際に、旧4号線が国から福島県への移管にされ、それに伴って国道288号線の始点が富久山町(三春街道入口交差点)から日和田町の「あさか野バイパス」の角まで288号線が延長されたようだ。このことについて市民は意外と知らない。そして今、かつて始点だった三春街道入口の工事が行われ、富久山町から伊賀河原の区画整理事業の中を通り、逢瀬川を渡り「うねめ通り」までの区間の工事を行っている。大きな山が形を変えて道路の形が見え始めた。新しい道ができると新しい街が出来る。区画整理事業が入るとなかなか進捗しないが道路の完成が待ち遠しい。
ところで、2011年大震災以後に内環状線から郡山東インターチェンジと三春・船引方面への郡山東バイパス(富久山バイパス)が開通した。今日も富久山方面に行くのに利用した。富久山クリーンセンター(ゴミ焼却場)の富久山大橋あたりから地図のようにバイパスも288号線だ。288が2つあることになる。自分では、新・旧で分けているけど、旧だけしか考えることのできないカミさんと場所の確認で行き違いが発生し口論まで発生したこともあった。旧288号線は三春町から阿武隈川に流れる桜川と平行に走りカーブが多く、冬場は難所の連続だった。亡き友人の家も一本松バス停の近くにあり「遊びにきたぞー」と小学生のように大声で、街道沿いから彼の家を見上げて呼んだこともあった。
288号線は仕事でも多く乗り入れ思い出多き街道だ。この「にぃぱっぱ」の名称は、旧道に残してもらい、バイパスの新288は新しい名称にしたらどうであろうか。どうでも良いことですが、ささやかに悩んでおります。