会長の「ひとりごと」
時折、喜・怒・哀・楽にメリハリつけて感ずるがままに綴っています。
ブログ
放下(ほうげ)
昨日、福島市において(公社)福島県宅地建物取引業協会の定期総会が開催された。コロナ対策上、集まらなくとも良いので委任状で採決という異常な形の総会である。こんな時世だから致し方無い。役員など50名の参加。小生は、3期副会長、2期常務理事などで表彰され、役員の第一線から退いた。もともと、前任者の体調不良から副会長をやることになったので、副会長代理を含めて約4期いや3.5期かな。
思い出は、東日本大震災(東京電力の放射能被害も含めて)による民間借上げ住宅制度の提案など被災者支援。ハトマーク会館の竣工。県協会50周年記念事業。町内会・関連業界との定期的意見交換会の実施。その他には全宅管理の3年連続タウンミーティングの実施、賃貸不動産経営管理士の5問免除講習会の実現など8年間の事がいろいろ甦る。
体力のある内に後進に道を譲るのが小生の生き方。今回は、「息切れしているのでは」と心配されて、「いや」と拒否したが、周りが顧問となって指導して欲しいとの意見だった。小生の「生き方」に背くわけにいかない。全ての職責を辞めるように段取りしている。今こそ「身心脱落」に努め、身と心を穏やかにする時。また、禅語には「放下」との言葉がある「得る事より捨てることによって幸せになる」と言う言葉だ。物が少ないほど、心が軽くなり、不思議にやる気や行動力が湧いてくるような気がする。

散歩

名前は「くーちゃん」

賭け麻雀と長女出産
朝まで麻雀、次の日は元気に会社勤め。我々の自戒を込めての自慢話。
雀卓を囲んだいつものメンバーは全員「彼岸」に行き、小生のみが「現世」に取り残され、仲間は「あちら」に来ることを待っているらしい。30年前、とある産婦人科病院の従業員休憩室で、「先生産まれそうです」「そうか、ではこれで終わり」と、時計をみると夜中の2時。いつもの時間だ。産婦人科の先生方は、夜中に勝負が強いと定説。いつでも夜中に起こされる訓練を積んでいて脳が活性化しているらしい。小生も帰ろうとしていると、先生が「お産に立ち合え」と小生の襟首を掴んだ。それもそのはず、自分の妻の出産だからだ。望まなかったが、消毒液で手を洗い、白衣を着せられて分娩室に。初めて見る部屋をウロウロ。手持ち無沙汰の小生に「奥さんの手でも握っていろ」と白いタイルの部屋に先生の声が響く。間もなく出産。大きな産声。産まれた。女の子だ。男だと思って男の名前しか考えてなかった。声は神聖にて、神々しく心から「カワイイ」そう思った。外へでると新しい朝の光が眩しい。長女の出産に思いがけなく立ち合う事が出来たと言う経験をして、一日の活力がなんとなく湧いてきたように記憶している。
今、賭け麻雀で大きな騒動になっているが、かつてはお巡りさんとも、学校の先生とも卓を囲んだ。お金はかけても、家庭麻雀の域を出ない交流の場であった。大人の楽しい遊びまで出来ないご時世はつまらない。賭ける事は確かに悪い事ではあるが、遊びであっても勝負には真剣が付き物。良い悪いは別にして今となっては、麻雀にまつわる話には楽しく、笑い話が多くありすぎて、ふと思うときに昔の友との良い出来事が蘇る。

「新型コロナウイルス」に対して
大いなる経済的損失、不安や恐怖さえ覚える事態だ。
人と人との間にそのウイルスが入り込み、人を遠ざけ、憎しみさえ発生させている現実。
ついこの間の事。コロナ疲れのカミさんと二人で、「特別警戒区域」の解除に伴いながら、警戒を怠らず更には三密を避けて、観光地以外の閑散としたスキー場に「新緑」を見に出かけた。空は青空ではなかったが、久しぶりに新鮮な空気をおもいっきり吸いながら、県道の脇に「ワラビ」をみつけて採取していると、「よそ者は出ていけ」と、停めていた小生の車を追い越しながら、女性が罵声を浴びせた。おいおい同じ福島県民だよ。いや福島県民以外であっても罵声はいけません。新緑と澄んだ空気が一瞬に汚れていく瞬間を感じた。
